こんにちは、三重松阪 スピリチュアル カウンセリング黒沢です。
カウンセリングやヒプノセラピーをご検討いただくお客様から、幾度も「アダルトチルドレンじゃないかと思うんです」とご相談いただきます。
一昔前までは、インナーチャイルドとかアダルトチルドレンという言葉はあまりメジャーではありませんでした。
何だかどうして私はこんなにも生きづらいんだろ…と思い立ち止まってしまっている方が多かったように思います。
アダルトチルドレンとは…
・子供の頃に「家庭内のトラウマ」によって傷ついたまま、大人になった人たちのことを指します。
※アダルトチルドレンという病名ではありません。
時に「大人になりきれない子どもっぽい人たち」と解釈されることがありますが、それは大きな誤解です。
アダルトチルドレンは、「子どもらしい・無邪気な」子ども時代を過ごすことができず、むしろ幼少の頃から大人として生きなければならなかった人たちのことをいいます。
家庭内トラウマとは…
・本来、子供に無条件の愛情を注ぎ、どんなわが子でも愛して受け入れ、また子供を守る立場の両親が、その役割をきちんと果たさないと子供の心は傷を負います。
アダルトチルドレンという名称がついた当初は、アルコール依存症の親がいる家族の中で子供時代を過ごし大人になった人たちを指していました。
しかし、後にアルコール依存症だけではなく「機能不全家族」の中で育った人たちを指すようになっていきました。
機能不全家族とは…
・よく怒りが爆発する家庭
・冷たく愛のない家庭
・性的・身体的・精神的な虐待のある家庭(いずれか1つでも)
・他人や兄弟姉妹が比較される家庭
・やることなすこと批判される家庭
・期待が大きすぎて何をやっても褒められない家庭
・お金や仕事、学歴だけが重視される家庭
・他人の目だけを気にする表面上はしあわせそうな家庭
・親が病気がち、留守がちな家庭
・親と子の関係が反対になっている家庭
・両親の仲が悪い、ケンカの絶えない家庭
・嫁姑の仲が悪い家庭
など…
このような機能不全家族に育った子どもたちは、親からの愛情をどうにかして受け取ろうと、親が望むような良い子になろうと努力します。
良い子でなければ自分は愛されない、そう思っているからです。
アダルトチルドレンの方は大人になってもなお、他人の要求に応えようと一生懸命努力します。
しかし、自分が期待するほど、見返りをくれないので、疲れ果ててしまい心を病んでしまうのです。
まず、親からの「呪縛」を科学的に解いていきます。
「呪縛」とは禁止令のことです。
親が日頃から示す理不尽な態度から、小さい子どもは、親から嫌われる行動はすべて「私は~してはいけない」、「私は~であってはならない」、そう思い込んでいます。
今、日常の中で何となく生き辛さを感じたり、いつも何か足りない感じだったり…
また、いつも自分に自信がなかったり、人との関り方が難しかったり…
自分はこうだ!と思っていても、親に強く反論されると、すぐに自分の考えは封印してしまったり…と。
アダルトチルドレンからは必ず脱出できます。
公式ホームページのプロフィールのところで少し触れていますが、私自身もいわゆる「機能不全家族」の中で育ちました。
両親は世代が違うので、なかなか理解しようとしませんが、振り返ってみてもそれはれっきとした「機能不全家族」でした。
私も、アダルトチルドレン「だった」のです。
色々な形がありますが、父は自分の気分で急に爆発する人で、母はそれをいつも「ああ、またか」といった具合でもう諦めていて注意しようとしない人。
しかし、日常茶飯事のように母は私に父の愚痴を言い、私と母はいつも、いつ父が爆発するか分からない中でピリピリと気を遣って生活していました。
当時は母から一方的に愚痴を聞いていたので、父だけが悪いと思っていました。
いつも「母はかわいそうな人だ」…と思っていた記憶があります。
今振り返れば、父も母もどっちもどっちなのですが。
その中で私は、父と母と両方と血が繋がっているのは私だけ、私しかどうにかできる人はいないから、どうにかしないと…。
小学校に上がる前からそんなことばかり考えていました。
母の単なるグチが、私には母のSOSに聞こえていたのでしょう。
(これは大人になってから母に、そんな真剣に捉えられてもなぁ~~ハハハ!という感じで軽く言われ、何とも言えない脱力感に襲われたのを覚えています。)
いつも母の聞き役をして、父がいつ怒り出すかにおびえ…
自分のことを考える余裕はまったくありませんでした。
ずっとこんな感じの生活が続き、何だか変だよね…っと気づいたのが17歳くらい。
進学校に進むも、自分自身への違和感や生き辛さに、いつ死のうかということばかり考えていました。
そこから自分で、その生き辛さから抜け出すために、ありとあらゆることをしました。
まだまだ書き始めればキリがないですが、そんな時を経て今があります。
今になれば、両親も当時は未熟で、その中で家庭を作り育児をしていたわけで、それは当人なりに当時の最善だったのであろうと思います。
今は恨みつらみはまったくありませんが、昔はずっと自分が生きづらいのは親が悪いと思っていました。
しかし、同じ親にほとんど同じように育てられても病んでしまう子とそうでない子がいます。
親の育て方は子供の人格形成の大きな要因の1つではありますが100%ということはありません。
その子供自身がどう受け取るかが大きく影響します。
もしあなたがアダルトチルドレンかもしれない、と思っても、そのあなたを育てた両親を変えたりコントロールすることはできません。
すべては自分自身の内側の問題なのです。
※あなたが悪いという意味ではありません。
そう、アダルトチルドレンの人の親もまたアダルトチルドレンである可能性がものすごく高いのです。
恨んでも憎んでも、そこからは何も始まらないのです。
そして、絶対に忘れないで欲しいこと。
今あなたが大人になってここに存在するということは、まぎれもなく親の愛があったからなのです。
その形は理想的なものや望んだものではなかったかもしれませんが…
あなたが赤子のころ、排せつの世話をし授乳をし、衣食住を与えてくれたから、今の自分がここにあるのです。
どんな親であれ子供を愛しています。
ただ、上手な方法を知らなかっただけなのです。
だからこそ私は自分自身がアダルトチルドレンだと自覚したときから、じゃあ自分の代では絶対にやらない。
そして一人でも多くの人に、アダルトチルドレンは克服できるのだと伝えていく。
それが今の私にできる最大のことではないかと思ったのです。
だからもし、自分がアダルトチルドレンかもしれない、と思ったら自分の代で連鎖を切ることが最大の課題になります。
アダルトチルドレンは必ず克服できます。